二口以上あるガスコンロが、片方だけ火がつかない状態だと「故障しちゃったかも」と不安に思うかもしれません。
ガスコンロがつかない原因のほとんどは、掃除後や掃除不足、電池交換が関係しています。
どれも自分で対処できることですが、原因や対処法がわからないと、ガス漏れを引き起こす危険性があります。
特に、ガスコンロの掃除後に火がつかないと苛立って、点火ボタンを押しながら、ライターで火をつける行為は絶対にしてはいけません。
点火ボタンを押している間も、ガスは出続けているので、そこにライターで火をつけようとすると引火して火柱があがることも…。
この記事では、ガスコンロの仕組みについてご紹介しています。
火事やヤケドに繋がる危険な行動は控え、この記事を読んで原因を探って解決してください!
ガスコンロを押しても火がつかないのは掃除のサイン
ガスコンロの火がつかない場合、以下の順番で確認してください。
- ガスの元栓
- ガスコンロの汚れ
- 電池
なかでも、ガスコンロの汚れが原因で火がつかないことはよくあるので、定期的な掃除を心がけましょう。
ガスコンロの掃除といえば、天板や五徳、バーナーリングに目を向けがちだと思います。
しかし、点火不良の原因は、バーナーキャップや点火プラグ、立ち消え安全装置の汚れによるものがほとんどです。

ガスコンロの名称が分からなければ、上記画像で確認してください!
では、ガスコンロはどのように点火するのか仕組みを確認しましょう。
- 点火ボタンを押す
- 点火プラグから火花が飛ぶ
- ガスが出て点火する
- 立ち消え安全装置が火を感知
- 火がつき続ける
点火プラグや立ち消え安全装置の先端部分に汚れが付着していると、火がつかないのは当然ですよね。
しかし、点火プラグや立ち消え安全装置はガスコンロの中でも特に繊細な部品なので、ゴシゴシ磨くのは避けたいところ。
使い古しの歯ブラシでやさしくこすって雑巾で拭き取るなど、汚れがこびりつく前に掃除するのが一番です。
「ガスコンロの火が青色ではなく、赤火である」「点火しても火が歯抜け状態である」
バーナーキャップの裏側には、ガスや空気が通る凹みがたくさん付いています。
そのスリット部に汚れが溜まった状態で点火すると、赤火や点火不良を引き起こします。
火に近い部分ほど、汚れが焼きつきやすく、またこびりつくと落ちにくいため、定期的な掃除をオススメします。
火がつかない時は、爪楊枝や歯ブラシで溝に詰まった汚れを落とすだけで、ほとんどの場合は解決するでしょう。
ガスコンロがつかない時はバーナーキャップを確認!
ガスコンロの火が片方しかつかないと思ったら、直近の出来事を探ってみてください!
鍋から湯をふきこぼしたり、ガスコンロの掃除後だったりすることはありませんか?
「チチチチチ」と音はするが、片方のガスコンロだけ火がつかない、点火してもすぐ消える…。
上記のきっかけや点火不良の現象が当てはまる場合、ガスコンロの火がつかない原因は、バーナーキャップにあります。
- バーナーキャップが浮いている、ずれている
- バーナーキャップが濡れている、水滴が付いている
- バーナーキャップと点火プラグの位置が合っていない
では、早速、これらの3つの原因の対処法について確認しましょう。
バーナーキャップを正しく設置する
お手入れで取り外したバーナーキャップを元に戻す時に、浮いたりずれたりしてしまうことがよくあります。
その状態で火をつけると、安全装置が働き、火は消えます。
また、バーナーキャップが正位置にない状態で火がつくと、熱で変形することもあります。
一度変形したバーナーキャップは使えませんので、正しくセットしてください。
バーナーキャップを完全に乾かす

火元にセットするから少し濡れてても乾くのではないかしら?
正直、私も、そう思ってましたが、バーナーキャップや点火プラグに水分や湿気が付着すると点火しません。
- 鍋から湯がふきこぼれた
- バーナーキャップの掃除後、しっかり乾かさず取り付けた
- 鍋やフライパンを濡れたまま置いてすぐ火をつけた
点火部周辺が少しでも濡れていると、立ち消え安全装置がついているガスコンロは、安全装置が働き、火はつきません。
特に、派手にふきこぼした場合は、中まで水が浸透しているので、完全に乾くまで時間がかかるでしょう。
点火プラグの位置を正しく合わせる
ガスコンロは、点火プラグの先からバーナーキャップの爪部に火花を飛ばすことで火をつけます。
バーナーキャップの爪部と点火プラグがずれていると上手く火花が飛ばず、火がつきません。
掃除後に取り付ける場合は、バーナーキャップの爪部の下に点火プラグがくるように合わせましょう。
ガスコンロがつかない場合はチチチなる音に注目する
ガスコンロが正常に点火する場合、ボタンを押すと「チチチチチ」と音がして火がつきます。
そんな点火時のチチチという音は、原因や対処法を判断する上でとても重要なのです。
ちなみに、ここまでの説明は、点火すると音がチチチなるが、ガスコンロの片側がつかない状態についてでした。
〈原因〉点火部周辺の部品に汚れや水滴が付着
〈対処法〉定期的にお手入れし、汚れや水分の付着を防ぐ
〈原因〉掃除後の点火部周辺部品の取り付けミスやズレ
〈対処法〉部品は正しい位置にきっちり取り付ける
ほとんどの場合は、上記の原因や対処法で解決できるので、是非試してください。
しかし、点火ボタンを押しても、チチチなる音さえしない場合もあります。
ここでは、チチチなる音がしない場合や音が途切れる場合に考えられる原因と対処法についてご説明します。
その前に、ガスコンロがつかない場合の確認する順番を覚えていますか?

ガスの元栓、ガスコンロの汚れ、電池でしたよね。
点火ボタンを押しても音がしない場合は、ガスの元栓の開閉か電池交換を疑ってみてください。
また、誤操作防止用のチャイルドロック機能が搭載されている場合は、解除するまで火はつかないので設定を確認しましょう。
点火時の正常な音は、「チチチチ」ですが、「チッチッチッチ」と途切れたり、テンポが遅かったりする場合があります。
この場合は、電池が切れかかっているというサインなので、取り替えましょう。

電池交換サインを確認したが、まだお知らせランプは点灯していないわ…。
電池交換サインが点灯する前であっても、音が弱く、炎が途切れたり消えたりする場合があります。
音のテンポが不規則で、炎が維持できない場合は新しい乾電池に取り替えましょう。
ガスコンロの電池はあまり頻繁に交換しないので、わからないことも多いのではないでしょうか?
そこで、ガスコンロの電池交換する際に、よくある疑問をまとめたので、参考にしてください。
- 電池はアルカリ乾電池、単一形2本が必要
- 電池交換時は片方だけではなく、両方新しく取り替える
古い電池と新しい電池を組み合わせると、液漏れの原因になるため危険です。
また、単一電池はあまり使わないからと言って、安売りの時に買いだめするのもNGです。
電池は使わず保管しておくと自然放電するので、使う分だけその都度買うようにしましょう。
まとめ
- ガスコンロの火がつかない場合、ガスの元栓、汚れ、電池の順番で確認する
- ガスコンロの火がつかない原因のほとんどは、点火周辺部分の掃除不足
- ガスや風を通すバーナーキャップの溝に汚れが詰まると火がつかないことがある
- 火花を飛ばす点火プラグは、先端が細く繊細なパーツなので、定期的な掃除で汚れを溜めないようにする
- バーナーキャップを掃除後に元に戻す際は、浮いたり、ずれたりしていないか確認する
- バーナーキャップが正しくセットされないまま点火すると、変形や点火不良に繋がる
- バーナーキャップの爪部が点火プラグの上にくるようにセットすると、すっぽりはまる
- 掃除後やふきこぼし後に、点火部周辺のパーツに水分が付着していると安全装置が働き、火がつかない
- ガスコンロを点火した際、音ありは部品の汚れや水滴の付着、音なしはガスの元栓や電池が原因である
- 電池消耗による点火不良を見分けるポイントは、音の不規則さと炎の弱さが特徴
- ガスコンロの電池交換をする際は、アルカリ乾電池の単一形2本を準備する
急にガスコンロがつかなくなると不安になりますが、焦らないことが一番ですよ。
この記事を読めば大体は解決できますが、それでも火がつかないこともあるでしょう。
その場合は、電気系統の故障も考えられるので、ガス会社に連絡してください。
ガスコンロのボタンを押している間も、少しずつガスは出続けていることを忘れずに!
点検作業中はしっかり換気を行うようにしましょう。
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