瞬間接着剤を使っていて、うっかり手につけてしまった…。そんな経験が私は何度かありますが、そんな場面に遭遇するととても焦ってしまいます。
瞬間接着剤は、手に付いてすぐ水洗いしても落ちるものではありません。そのまま放置するのもいけません。
手軽に使える瞬間接着剤ですが、手について放置した場合、実はとても危険なものなんです。
瞬間接着剤は、常温ですぐ固まるという特徴があります。
無理に取ろうとすると手の皮膚にダメージを与えてしまったり、危険なこともありますので気をつけたいところです。
瞬間接着剤が手についてしまったら、お湯で落とす・マニキュアの除光液で落とすという簡単な方法があります。
今回はいざという時に使える、瞬間接着剤が手についた際の落とし方を解説します。
瞬間接着剤が手についた時放置したらどうなるのか


作業してたら、瞬間接着剤が手についてしまったんです。どうしたら取れますか?そのまま放置しても大丈夫ですか?
瞬間接着剤は、手に付いてすぐに水洗いしても落ちないからと、取らないままそのまま放置をするのはいけません。
瞬間接着剤が手についた場合、そのまま放置してしまうと大切な皮膚を傷つけるだけではなく、炎症が起こる危険もあります。
瞬間接着剤はすぐに乾いてくっついてくれますが、密着する力が非常に強いため手につくと皮膚を傷めてしまうことになるのです。
瞬間接着剤が手に付いてしまって指同士がくっついたり、白いかさぶたのような塊になってしまったり状態は様々です。
手に付くと言っても、指・手のひら・手の甲など場所によって皮膚の薄さが異なりますので、とても注意が必要です。
また、手についた場合は目を触らないように十分気をつけなければいけません。
手に比べて目元の皮膚はとても薄いため、手の皮膚以上に傷つけてしまいます。また、目の中に瞬間接着剤が入ってしまう危険性もあります。
「そのうち取れるだろう…」とそのまま放置することは大変危険なことなのです。

瞬間接着剤は、どうしてすぐくっつくの?どんなものでできてるの?
瞬間接着剤には、シアノアクリレートという化合物が使われています。この物質は、空気中の水分に反応して一瞬のうちに結合して固まるという性質を持っています。
瞬間接着剤の容器の中では液体なのですが、外に出てくると全員が一瞬で手を繋ぐ、そのようなイメージの物体なのです。
瞬間接着剤ができた当初は熱や衝撃によって剥がれたりしていたようですが、最近の瞬間接着剤は耐熱性や耐久性も向上しており、強力になっています。
ですので、手などの皮膚についてしまうとダメージが大きいというわけなんです。
瞬間接着剤が手についた場合の剥がし方


瞬間接着剤が手についた時の剥がし方はありますか?あったら早く教えてください!
瞬間接着剤が手についた時の剥がし方は次の3つの方法があります。
- お湯の中でもみほぐす
お湯の温度は40度くらい
時間をかけてゆっくりともみほぐす
- マニキュアの除光液を使う
アセトン入りの除光液をコットンに十分含ませて、くっついた部分に染み込ませる
- 専用リムーバーを使う
接着剤はがし液が市販されている
接着剤の成分を溶かしたり柔らかくする効果がある
お湯や除光液は準備しやすいものですので、いざという時にすぐ使えそうですね。
では、瞬間接着剤が手についた場合放置せず、それぞれどのような方法で剥がしていくのか剥がし方を詳しく解説していきます。
瞬間接着剤をお湯で落とす
お湯で剥がす方法はいちばん簡単な方法になります。瞬間接着剤が手についた直後であれば、簡単に落とせます。
40℃くらいのお湯を準備し、瞬間接着剤が付いた部分をお湯の中につけてもみほぐしながら取ります。
慌てて無理にはがそうとせず、ゆっくりもむようにしていれば徐々に取れていきます
少々残ってしまっても、皮膚の新陳代謝や入浴などで自然と剥がれていきます。生涯ずっとそのまま残るわけではありません。
私も、実際に瞬間接着剤が指についた経験があります。
ついた直後はすごく慌てて取ろうとしましたが、お湯につけて少し残る程度まではがし、その後は普段通りの生活を送っていました。
気づくと数日後にはほとんど残っていなかった!ということがあります。
手についてしまった量によっても差はありますが、皮膚が弱い方やお子様にはおすすめの方法です。
マニキュアの除光液を使う
瞬間接着剤が手についた場合、マニキュアの除光液で剥がすことができます。
マニキュアの除光液には、アセトンという成分を含むものが多くあります。このアセトンという成分に、接着剤を溶かしてくれる効果があるのです。
しかし除光液は皮膚に優しいものではありませんので、皮膚の弱い方やお子様には注意が必要です。
除光液を使う場合は、コットンに十分染み込ませます。除光液を染み込ませたコットンを、瞬間接着剤がついてしまった部分に染み込ませて剥がすという方法です。
除光液の種類によっては、アセトンが入っていないものもありますのでご注意下さい。
除光液を使用する際は手荒れの心配があります。使用後はしっかりと手を洗い、ハンドクリームなどでケアをすることをおすすめします。
専用リムーバーを使う
瞬間接着剤が手についてどうしても取れない場合は、専用の剥がし液をおすすめします。
瞬間接着剤の専用剥がし液が市販されているので、こちらを使うのがいちばん確実にきれいに剥がせます。
塗ってから数分できれいに剥がすことができますが、除光液と同じく手荒れする可能性がありますので使用される際はご注意下さい。
もしものときのために、家に1つあると安心ですね。
瞬間接着剤が布に付くとやけどするのでご注意を!

瞬間接着剤の説明書には、「布・革・ティッシュに付着すると発熱し、やけどの恐れがあるので注意して下さい」と書いてあるものがあります。

瞬間接着剤を使っていたら1滴垂れてしまいました。1滴だったらティッシュで拭き取っても大丈夫ですよね?
瞬間接着剤を使用していて1滴垂れてしまったのでそれをティッシュで拭き取る。
そのようなこともよくあることかもしれませんが、実際に拭き取ったティッシュから発火し指をやけどしてしまったという被害もあります。
瞬間接着剤を布や紙などの繊維に染み込むと、急激な化学反応をおこして高熱が発生する場合があります。
生地によっては100度近い高温になることもあり、煙を上げて発熱します。
瞬間接着剤は基本的に火気厳禁です。布・革・ティッシュ・紙には使用できません。
瞬間接着剤はとても便利なものですが、使い方を誤ると大変危険です。使用上の注意をよく読み、危険のないように使用しましょうね!
瞬間接着剤が手についた時に焦らない知恵袋

瞬間接着剤は、手についた場合の危険性の他にも意外な危険性がありますよね。しかし、生活には必要なものですので安全に使いたいものです。

瞬間接着剤がないと困ります!でも、手にはつけたくない…どうしたらいいですか?
それでは、大切な手を守るためにどのような方法があるのか、知恵袋として持っておきたい情報をご紹介します。
- あらかじめ油分のあるハンドクリームなどを塗る
- ポリエチレンなど、液体が染み込みにくい素材の手袋を使う
あらかじめ油分のあるハンドクリームなどを塗る方法は、油分が手の表面に油の膜を作ってくれるためもし瞬間接着剤が手についたとしてもはがれやすくなります。

なるほど!知恵袋として持っていると役に立ちそうです!
作業前に塗るのがおすすめですが、ワセリンなど油分の多いものによっては手が滑って作業しづらい…ということもあります。
素手で作業したくない場合や、始めから瞬間接着剤が手につかないようにするためには手袋をするのがいちばんです。
ただし、布製の手袋は発熱し発火する危険性がありますので、ポリエチレンなどの液体が染み込みにくい素材のものを選んで使用しましょう。
もしも困った時の知恵袋として、ぜひご活用ください。
まとめ

- 瞬間接着剤が手についたら放置せずに落とさないと皮膚を傷めてしまう
- 瞬間接着剤がついた手で絶対に目を触らない
- 瞬間接着剤が手についた時は、お湯・マニキュアの除光液・専用のリムーバーで落とす事ができる
- 布や紙につくと発熱し発火する恐れがある
- ハンドクリームやポリエチレンの手袋を使用し、手につくのを防ぐ方法がある
瞬間接着剤は生活には必要なものです。もし手についてもあわてずに、しっかりと対処すれば安全に使うことができます。
万が一手についた際は決して放置はせず、こちらの記事を参考に安全に取り除いて下さいね。
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