胸元を華やかに、日々のおしゃれを楽しませてくれるネックレスですが、着けたり外したりしていると失くす原因にもなるので、できればずっと身に着けておきたいと思いませんか?
よくドラマなどでも、ネックレスを一日中つけっぱなしというシーンをよく見ますが、そのままお風呂に入ったりしてもOKなのでしょうか?
結論から申し上げますと、ネックレスを付けたままお風呂に入ってもOKです。入浴剤によっては要注意ですが、湯船に浸かってもOKです。
しかしネックレスをつけたままにしておくと、汗や皮脂がたまっていって汚れの原因になります。
この記事では、素材それぞれの特徴や、温泉やお風呂でも大丈夫な素材をご紹介します。
ネックレスをつけたままお風呂に入ってもOK?
ネックレスをしたままお風呂に入ったことで、色が変わってしまう、壊れやすくなってしまうということはないのでしょうか?
旅行先のお風呂や温泉などでネックレスを外す際は、失うリスクもあるのでできるだけ外したくないと思うでしょう。
実は、お風呂でも大丈夫なネックレスの素材がありますので、ご紹介します。
お風呂でも大丈夫な素材はこれ!
お風呂でも大丈夫なネックレスの素材は以下の通りです。
- 金(ゴールド)
- プラチナ
- チタン
- ステンレス(今話題のサージカルステンレス)
それでは、どんな特徴があるのかそれぞれ見ていきたいと思います。
金(ゴールド)
金は変色や腐食が起きにくく、「さびない金属」とも言われています。
ですが、ゴールドのアクセサリーには金の含有量や金以外に入っている金属によってはさびやすくなることがあります。
金は純度が最も高いのがK24で、含有量が99.99%以上になり、含有量75%はK18、含有量42%はK10です。
金に他の金属を混ぜることで加工がしやすくなったり、値段も手ごろになることから、アクセサリーにK18やK10のものが多いのはそのためです。
値段は高額になりますが、劣化させたくないならばK24が一番ですね。
プラチナ
プラチナは「白金」と呼ばれる金属で、汗や洗剤にも強く、さびにくく腐食もしにくい金属です。
さらに、金属アレルギーも起こりにくく、くすみにくいので結婚指輪などにも使われています。
純プラチナはpt1000 、プラチナの含有量が95%のものはpt950、含有量が90%のものはpt900となります。
指輪やネックレスに刻印されているのでこの表記で純度を確認することができます。
ホワイトゴールドと似ていますが、似て非なるものです。
ホワイトゴールドは金にパラジウムなどの金属を加え、銀白色にするために表面にロジウムコーティングを施しているので、長く使っているとコーティングがはがれてきます。
値段的にはホワイトゴールドのほうが安価ですが、ずっと身に着けるのであればプラチナのほうがいいでしょう。
チタン
チタンは金属アレルギーを起こしにくくさびにくい金属といわれています。しかも、軽いうえに強度もあるという点で最も優れた素材です。
アルミニウムよりもさびにくいので、ネックレスの素材としてもよく使われますが、大変硬い金属ですので加工しにくい素材でもあります。
ステンレス
ステンレスも金属アレルギーが起こりにくく、腐食に強くさびにくい素材です。台所のシンクにも使われていることでも有名ですね。
特徴はチタンと似ていますが、ステンレスの方がチタンよりも重く、値段も手ごろなので買いやすいというメリットもあります。
近頃は医療用のメスなどにも使われるサージカルステンレスでできたアクセサリーも販売されています。
ステンレスにもいくつかの種類があり、サージカルステンレスは「316L」という刻印になります。
このステンレスはボディーピアスに多く用いられる素材で、ステンレスの中でもさびにくく、熱や腐食・酸化に強い特殊なステンレスです。
金やシルバーよりも硬いので繊細な加工が難しいといわれていましたが、技術が進み、アクセサリーにも多く使われるようになってきています。
私もサージカルステンレスのネックレスをつけていますが、3か月ほどつけっぱなしでお風呂に入っても今のところ変色はしておりません。
ネックレスを購入したアクセサリーショップの店員さんも

5年ほどつけっぱなしだけど色の変化もなく、何も変わらないですよ。でも宝石が付いているものは外した方がいいですね。
とおっしゃっていましたので、入浴の際は外してくださいね。
ネックレスをつけたままお風呂に入るとさびる?
ネックレスをつけたままお風呂や温泉に入って「しまった!」と思うこともあるかと思います。
お風呂と温泉の場合、それぞれつけたままでも大丈夫なのかを見ていきましょう。
ネックレスをつけたままお風呂に入る場合
お風呂の場合はネックレスをつけたまま入っても問題はありませんが、入浴剤やネックレスの素材によります。
ネックレスをつけっぱなしでお風呂に入る場合は、普通のお風呂なら金、プラチナ、チタン、ステンレス素材の、さびなくて腐食しにくい素材のネックレスなら一応大丈夫です。
ただ、普通のお風呂なら大丈夫とはいえ、ネックレスをつけっぱなしで入ると石鹸カスの汚れや入浴剤によっては劣化することもあります。
大切なネックレスを長く使用したいのなら、その都度外す方がいいでしょう。
しかしネックレスをつけっぱなしでお風呂に入ることは個人の判断によりますので、つけたままがいいならば、できるだけネックレスのメンテナンスをしてください。
ネックレスをつけたまま温泉に入る場合
温泉の場合は泉質によっては化学反応を起こして、ネックレスが変色・変質してしまう場合があります。特に気をつけたいのは、純金とプラチナ以外の金属です。
温泉だとネックレスは変色し、さびているように見えますが実は、この変色の原因は「硫黄」です。
温泉に含まれる硫黄成分が素材と化合し、さびのような黒ずみを引き起こしますが、この現象を「硫化(りゅうか)」といいます。
さびてしまうことはなくても変色を防ぐために、温泉に入るときはネックレスを外すことをおすすめします。
温泉に入っていないのに変色?
硫黄成分はガソリンや軽油にも含まれていて、空気中にも存在します。すなわち、空気中のわずかな成分に素材が反応することも十分にあり得ます。
市販の入浴剤にも含まれている成分で多いものの中には硫黄や硫酸ナトリウムがあり、このお風呂に入ると黒く変色する可能性があります。
ですので、入浴剤を使用した自宅のお風呂でも注意が必要です。
シルバーネックレスをつけてお風呂に入るのはあり?
シルバーは比較的安価で、自作もしやすく、お求めやすい金属のうちの一つですが、一言でシルバーといってもどんな金属なのでしょうか?
シルバーには大きく分けて2種類ある
シルバーとは一般的に「シルバー925」「スターリングシルバー」と呼ばれる、シルバーの含有率が92.5%のものを言います。
この2種類のシルバーの特徴は以下のとおりです。
- シルバー925…銀92.5%に対し残りの7.5%は銅、アルミ、ニッケルなど
- スターリングシルバー…銀92.5%に対し残りの7.5%は銅のみ
この「スターリング(STERLING)」には、「価値のある」「本物」といいう意味があります。
つまり、スターリングシルバーと名乗っていいのは残りの7.5%がすべて『銅』でできているものだけということになります。
日本のジュエリー協会でもこのように定めています。
カジュアルにも好まれる貴金属で、硫化により黒く変色しますが磨き直しもできます。また、いぶしの古美色も楽しめます。加工製品は品位925が多く、銅のみを混ぜた合金をスターリングシルバーと呼び、特に時効硬化に優れ925の中でも区別されます。
引用元:一般社団法人日本ジュエリー協会
シルバーのくすみはさびではない!
シルバーはくすみや黒ずみになることがありますが、これはさびではなく「硫化」「塩化」などが原因になります。
先述にもありましたが、「硫化」は空気中の硫黄成分に反応することでシルバーが黒ずみ変色してしまいます。
温泉だけではなく車の排気ガスや人の汗などにも硫黄成分は含まれています。
しばらく引き出しなどに放置していたシルバーアクセサリーが黒ずんでいた、という理由のほとんどはこの「硫化」によるものです。
また、意外にも「ゴム製品」や「化粧品」「シャンプー」なども硫化の原因になるので注意が必要です。
「塩化」は「硫化」との見分けは難しいですが、「塩化」による変色を起こしたシルバーは復活させるのが困難なため、専用の薬品を使うなどの処置が必要になります。
ノンアルコールの除菌液や漂白洗剤、ドライクリーニングした衣類などにシルバーを触れないように注意してください。
万が一、シルバーが黒ずんでしまった時の対処法をお伝えしておきます。
- 歯磨き粉と柔らかい布でやさしく拭く
- 専用のシルバー磨きで拭く
- 専用のシルバークリーナー液に浸ける
上記の対処法で黒ずみに関しては簡単に対処できますので、普段つけっぱなしでなんとなく黒ずんできたな~、と思ったら拭けば問題はありません。
- ジュエリー加工専門店に依頼する

ちょっとハードル高くない?
と思われるかもしれませんが、メールや電話で連絡して直接行くか、遠方なら配送で送るだけです。費用も\1,500~¥3,000程度なので、新品同様になるのでおすすめです。
のちのことを考えてシルバーネックレスは外しましょう!
つまり、シルバー925には銀のほかにニッケルや銅、アルミなどの化合物が含まれるため、汗などに反応してアレルギーを起こすきっかけになるからです。
しかも、皮脂や石鹸カスなどの汚れはさびを後押しするので、安全な金属を使っていたとしても普段から清潔に保つことも大切です。
- ジムなどで運動するときは外す
- 温泉に入るときは外す
- 水仕事の時は外す
このあたりは習慣にしておいた方がいいかもしれませんね。
まとめ
- お風呂に入ってもOKなネックレスは純度の高い貴金属である(金、プラチナなど)
- サージカルステンレスはお風呂OKなネックレスの中でも近年話題のアクセサリーである
- シルバーには「シルバー925」と「スターリングシルバー」の2種類がある
- 金は「さびない金属」とも言われているが、金以外に入っている金属によってはさびやすくなる
- プラチナは汗や洗剤にも強く、さびにくく腐食もしにくく金属アレルギーも起こりにくい
- チタンは金属アレルギーを起こしにくくさびにくい。しかも、軽いうえに強度に優れている
- サージカルステンレスはボディーピアスに多く用いられる素材で、ステンレスの中でも特にさびにい
- シルバーネックレスをつけたままお風呂や温泉に入るのはやめた方が良い
以前、家庭用の入浴剤で「六一〇ハップ(ムトウハップ)」というものがあり、私の父はそれを大変好んで使っていました。(現在販売されていません)
率直に言えば温泉の「湯の華」で、キャップ一杯で温泉の硫黄の香りが漂うのですが、硫黄のにおいというものは強烈なので慣れるのに時間がかかりました。
そんな時にたまたま姉がネックレスをしたままお風呂に入ったのですが、そのあと悲鳴をあげたのですよ。「ネックレスが黒くなってる!」と。
そのあと、姉はどのように対処したのでしょうか。当時私は小学生でしたので知る由もありません。
温泉の成分は大変強烈ですし、お風呂や温泉でもおしゃれを楽しみたいならば温泉OKな素材の貴金属をつけてくださいね。
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