きゃ~、噓でしょ!車のワイパーが動かない!
車のワイパーは、雨の日の運転にはまさに「命綱」というべきアイテムで、ワイパーが動かなくなることで前方が見えなくなるなんて、考えるだけで恐ろしいですよね?
しかも、ワイパーは雪や霜などの負荷がかかった状態で動かすと、モーターなどのシステムが壊れてしまうことがあり、不具合を放置するとムダに高い修理費用が掛かることも…。
そのうえフロントのワイパーは、1つのモーターで2つのワイパーを稼働している車種も多く、負荷が大きいので故障の割合も高くなります。
ワイパーが突然動かなくなった原因と対処方法をご紹介しますので、故障の前兆と代表的な不具合の症状をつかんで、ワイパーが動かない事態を回避しましょう。
車のワイパーが動かない原因はいくつかあります
根元のナットのゆるみやヒューズ切れなど、車のワイパーが動かない原因はいろいろあります。
寒い朝に、ワイパーがガラス表面に凍り付いている状態で、無理やり動かしたりすることも危険ですので、故障の原因がモーターやスイッチの時は専門家に見てもらってくださいね。
ワイパーアームなどナットのゆるみ
ワイパーのスイッチを入れても、モーター音の「ウィーン、ウィーン」という音は聞こえるのにワイパーが動かない場合は、ナットのゆるみが考えられます。
元々根元のナットは、あまりきつく締められてはいません。雪などの負荷がかかっても故障するのを防ぐためです。
雪が積もった冬の朝にワイパーを動かすと大きな負荷がかかりナットが緩むことがありますので、締め直す際はきつく締めすぎないようにしましょう。
ナットのサイズは12㎜程度で、ワイパーのナットはきつく締め付けないのがコツです。きつく締めすぎると破損してしまうことがあるので注意しましょう。
ヒューズが切れている
ワイパーのスイッチを入れたのにモーターの音が全然聞こえない時は、ヒューズが切れている可能性があります。
ヒューズは運転席または助手席の足元のボックスにまとめられており、この場合はヒューズを交換すればいいのですが、原因を解決しないと再び切れてしまう事になります。
ただし、通常はヒューズが切れることはほとんどありません。切れる理由としては、ワイパーリンクの稼働する部分にさびがついて負荷がかかっていることなどが考えられます。
原因究明の必要もあるので、交換に自信がない、という場合は、ディーラーなどの専門家に見てみらって下さい。
アースの接触不良
ワイパーが動かない原因として一番多いのが「アースの接触不良」です。特に年式が古い車がアース不良を起こす割合が多く、高確率で発生しています。
ワイパーを動かすための電流は、バッテリーからモーターを介してアースへ流れますが、アースとボディを繋ぐボルトが緩んでいると接触不良が起きるのです。
ですから、アースがきちんとボディへつながるようにしましょう。また、ボディ表面のサビも接触不良の原因となります。
モーターユニットの故障
アースやヒューズが正常なのにスイッチを入れてもモーターが動かない、あるいは音がおかしい時はモーターユニットの故障が考えられます。
雪が積もった朝や、極寒の日にワイパーがガラスに凍り付いている時は無理してワイパーを動かすこともあるでしょう。
しかし、大きな負荷はモーターが焼き付いたり、ユニットの一部が破損したりする原因となります。
モーターが故障した場合は交換が必要になりますが、ディーラーや整備工場で交換してもらった場合、車種によって異なりますが2~4万円程度になります。
ワイパースイッチの故障
特に年式が古い車の場合、ワイパースイッチの接触不良を起こすことがありますが、ワイパースイッチは単体で販売していますので交換することで解消します。
ディーラーや整備工場に修理依頼をすると1~2万円程度の費用がかかります。
車のワイパーこんな症状の時はなにが原因?
「ワイパーが片方だけ動かない」とか「途中で止まる」といったことがあります。
原因はほとんどがワイパーシステムの内部にありますが、雪が積もった朝に無理してワイパーを動かしたことで負荷がかかったことで故障することもあります。
ワイパーが片方しか動かない
車のワイパーは1つのモーターで動いています。片方しか動いていない時の原因として、モーターの回転をワイパーに伝えるリンクモーションの脱落、または破損が考えられます。
もう1つはワイパーの空回りです。ワイパーをネジで取り付けている部分が緩んで空回りする現象のことです。
大きな負荷が加わったりネジの締め付けがすこし緩いと、この箇所が空回りしてワイパーシステムを保護するのです。
ワイパーが途中で止まってしまう
モーターが回転していれば、モーターからワイパーの軸へ駆動力を伝えるベルト、またはワイパーの軸の滑りが考えられます。
もしくはリンクモーションの空回りなど、ワイパーユニットの内部にガタツキが生じていることが原因の一つでしょう。
ワイパーの停止位置がずれてしまう
ワイパーの停止位置がずれてしまう原因として、ワイパー本体の曲がり、ナットのゆるみが考えられます。
普段はワイパーに重いものなど乗せないと思いますが、冬はワイパーのゴムが張り付かないように、凍結を防ぐ意味でワイパーをあげておくことがありますよね?
ところが、屋根から雪が落ちてきたなどという事があると、圧力でワイパーの位置がずれる可能性があります。
また、フロントに雪が残ったままでワイパーを動かしたりすると、停止位置のずれが生じます。
間欠ワイパーだけが動かない
ワイパーモーターの中にあるカムプレートと呼ばれる部品があり、ワイパーの早い、遅いは作動しますが、早いか遅いかの間欠作動時はカムプレートに電気が流れて作動します。
ですから、接触不良(カムプレートと3本のブラシ)などがあると動かなくなります。
ワイパーがスムーズに動かない
アースやヒューズは正常なのにワイパーが動かない、そのような時はモーターの故障が考えられます。
モーターの故障は交換が必要です。車種にもよりますが2万~4万円くらいは必要になるでしょう。
車のワイパーの故障を放置するとどうなるの?
ワイパーゴムは劣化したら新品に交換するだけでいいですが、ワイパーの故障を放置すると最悪の場合、フロントガラスの交換が必要になって修理費用が大きくなります。
ワイパー修理を放っておくとフロントガラス交換が必要?
ワイパーの故障を放っておくと、極端な場合モーターだけでなくフロントガラスの交換が必要なケースがあります。
ワイパーの動作が不安定になるために、ガラスの表面を削ってしまうといったことがあるからです。
フロントガラス交換までに至らなくても、車を売る時に値段が大きく下がるため、ワイパー故障を放っておくことは得策ではありません。
修理をするならどこでしたら良いのか?
修理を依頼するのはどこが良いかは一概には言えませんが、金額で比べるとディーラーが値段が高く、次いでカー用品の順になります。
多少の金額がかかっても安心を求めるのであれば、ディーラーで依頼する方がいいでしょう。
ワイパーの機能や種類に強いこだわりはないけれど、より安く済ませたい、という場合はカー用品店がおススメです。
一方で、交換することに自信があって、機能や種類にも強くこだわりがあり、かつ費用を抑えたいという場合は自分で交換するのがベストです。
ゴム交換だけだったら安価に復活!
日本の気候はわりと雨が多いので、ワイパーモーターの交換が必要な時は修理をしないわけにはいきません。
ゴムの交換だけなら費用も安く済みますので、ワイパーの拭き残しが目立ってきたら早めに交換しましょう。
また、ワイパーが跳ねるような動きが目立つとゴムが硬くなっている証拠です。交換の目安にしてください。
撥水や親水剤などのコーティング剤の効果はあるの?
フロントガラスに撥水・親水剤を塗布するとよく水をはじきますので、ワイパーを動かす必要はなさそうですが、そういうわけにはいきません。
撥水・親水剤の効果は中高速、だいたい時速50km/h以上から現れます。町の中を走っているだけなら信号で停まることもあります、そうすると雨でさらに視界が悪くなります。
このようなことから、雨の日の運転には、ワイパーは不可欠なアイテムなのです。
車のワイパーは修理か部品交換するかどっちがいい?
修理するか部品交換をするならば、ワイパーゴムやブレードを早く交換したら安く抑えられます。
モーター交換が必要という場合は仕方がありませんが、ワイパー周囲の交換だけで済ませられるようにしましょう。
ワイパー周りの修理や交換費用は?
ワイパーゴムだけならば、修理・交換費用はそれほど高額にはなりませんが、モーターやフロントガラスは確実に万単位の修理費用が必要になります。
ゴムも長く放置しているとモーターにも負担がかかりますので、劣化がひどくなる前に交換してくださいね。
部品 | 費用 |
ワイパーゴム | 1本につき¥1,500程度 |
ワイパーブレード | 1本につき¥3,000程度 |
ワイパーモーター | ¥30,000~¥50,000くらい |
フロントガラス | ¥40,000くらいから |
交換をした方がいい場合とは?
ワイパーの効きが悪くなったら、まずはゴムの状態を確認して劣化が目立つようならば早めに交換をしましょう。ゴム交換だけならば費用はたいしてかかりません。
早めのゴム交換はモーターなどワイパーシステムへの悪影響を予防し、結果として修理代を低価格で抑えることができます。
まとめ
- 車のワイパーが動かない原因はいくつかある
- ワイパーアームなどナットのゆるみがあった場合はきつく締めすぎない
- ヒューズが切れているようならば、ディーラーなどの専門家に見てもらう
- アースの接触不良の場合は、年式が古い車に多いうえに、ボディ表面のサビも接触不良の原因になるので注意する
- モーターユニットが故障の場合は交換が必要になるが、ディーラーや整備工場でやってもらった場合、車種にもやるが2~4万円程度の修理費用がかかる
- ワイパースイッチが故障した場合は、単体で販売しているので交換することで解消する
- ワイパーが片方しか動かない場合は、リンクモーションの脱落、または破損が考えられる
- ワイパーが途中で停まってしまう原因は、モーターが回転しているなら駆動力を伝えるベルト、またはワイパーの軸の滑りが考えられる
- ワイパーの停止位置がずれる場合は、ワイパー本体の曲がりや、ナットのゆるみが考えられる
- 間欠ワイパーだけが動かない場合は、接触不良(カムプレートと3本のブラシ)があると動かなくなる
- 車のワイパーの故障を放置していると、フロントガラスの交換が必要になる場合もある
先日車検をしたのですが、ワイパーゴムが劣化しているのは感じていたので、交換してくれると思い込んでいました。
でも、現実はこちらから頼まないと交換してもらえないんだという事が判明しました。
「ワイパーゴムはガソリンスタンドでも交換してくれるから、ま、いいか」と思い、車検が済んだ車に乗り込んでから10分後、とんでもない悲劇が起こりました。
なんと、車の電気系統の部品がいきなり壊れて車の動きが悪くなり、とうとう動かなくなったのです。幸いにも近くにコンビニがあったので、駐車場に停めさせてもらいました。
私もちょっとしたパニックになり、10分前までいた車屋さんに電話して来てもらって台車を再度借りることに。
結局「ダイナモがパンクしていた」ことが判明しました。車屋さん曰く、この部品は予兆もなくいきなり壊れる部品だとのこと。
新品のダイナモは10万円以上するので5万円程度の中古のものに交換してもらい、ついでにバッテリーも新品に変えてもらって、お代はバッテリー代のみにおまけしてくれました。
ワイパーとは全く関係ない話でしたが、急に車のどこかの部品が動かなくなると人間はパニックを起こすと思います。
ワイパーの場合は不具合に気づきやすいと思いますので、少しでもおかしいな、と思ったら早めに修理・交換をしてくださいね。
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