最初は仕事に復帰しようと思っていたのに、いろいろな理由があって育休明けに退職するとなった場合、いつ言うか悩みますよね。
復帰したばかりなのにタイミングもありますし、いつ言うのか考えて憂鬱になってしまう。
育休明けは子育て以外にも子供のお迎えや、家事などやらなければいけない事が沢山ありすぎてヘトヘトです。
私も仕事をしながら子育てに奮闘してきました。2人の子供を別々のこども園にお迎えに行って、家に着くと一息つく間もなく家事が始まります。

育休明けだけど、やっぱり退職をしようかな。いつ言う?どうしよう!
そう思っているあなたに育休明けの退職のタイミングや伝え方。転職をする事にした場合は失業保険は貰えるのか。
育児休業はいつまで使えるのかなどをお伝えします!
育休明けに退職を考えているけどいつ言うか迷ってしまう!
仕事を復帰する前に退職や転職を考えているあなた!

育休明けしたら仕事に復帰するつもりだったのに、退職をしないといけない。いつ言う?
育休明けで仕事復帰をしたけれど、やっぱり退職をしなくてはいけない、仕事先にいつ言うのか迷ってしまっているあなた!

復帰したけどやっぱり無理、退職したいといつ言う?
育児休業中でも育休明けでも関係なく、通常通りの退職と同じように退職する事ができます。
仕事先に退職する意思を伝える時は、就業規則に従うならば辞める1ヶ月~1ヶ月半前に仕事先に退職の申し出をすることが、望ましいと言われています。
仕事先は復帰後の部署を配置をきめている。という仕事先の意見もあるとは思うのですが。
とはいえ育休明けで子供が1人増えるわけですから、そんな簡単にはいくわけがありませんよね。
私も経験がありますが、結構な心のない発言が多いのが現状です。

育児休業給付金を貰ったのに、すぐに辞めるの?
育児休業給付金を貰ってから退職をしたら、給付金を返さないといけないのかと心配になりますよね。
育児給付金をもらったあとに退職をした場合、給付金を返す必要はありませんというのが結論になります。
ただし育児休業に入る時に初めから退職する予定があった場合は、育児休業給付金は支払われません。
育休明け前に復帰しないで退職をする
「労働者の権利」であり、近年では育休明けすぐに退職した人は10.5%で、100人の中で10人は復帰することなく辞めています。
育休明け前に退職をする場合の育児休業給付金は、退職をした日にち以降に支払いが止まります。
育児休業を開始した日から1ヶ月ごとで区切られているので、退職を決めた日にちまでは支給されます。
ただ育児休業は復帰するという事が前提で取得出来る休暇なので、法的には問題は無いのですが、マナーからすると余り褒められる行為ではありません。
とはいえ育児休業に入った時点で初めから退職を決めている人も、余りいないのではないでしょうか。
2017年10月までは育児休業給付金は、1歳までしか受給期間はありませんでしたが、預かってもらえる施設がないなどの理由で、1歳半まで延長が可能になりました。
また、雇用保険制度の改正でしっかりとした理由があれば、2歳まで延長が出来るようになりました。
育休明けに非正規社員として働く
育休明け復帰はしたものの、家庭の事情や育児などは人それぞれですし、責任を感じてなかなか退職を決めること自体に勇気がいるものです。
正社員ではなく、非正規社員になる。という選択もありますよね。
正社員から非正規社員になる場合、生涯年収には大きな差が出ます。
国税庁の調査によると民間企業で働く女性の平均給料は
- 正社員雇用→386万円
- 非正規雇用→154万円
です。この金額を基に、35歳で育休明けに正社員で復帰した場合と、復帰後は退職・転職で非正規雇用になった場合の生涯年収を比較してみましょう。
正社員→1億6984万(年収が386万円で大学を卒業した22歳から65歳まで働いた場合)
非正規雇用→9792万円(年収386万円で大学を卒業した22歳から34歳まで働いて、35歳から65歳までが年収154万円になった場合)
と言う調査結果が出ています。育休明けに退職をして子供が少し大きくなったらまた正社員で働く。
というのもなかなか難しいというのが、今の日本の現状です。
短時間勤務制度を利用する
短時間勤務制度は、小さい子供を育てている、介護をしながら仕事をしているなどの理由で申請できる制度です。
会社は従業員の求めに応じる義務があるので、条件をみたしていればこの様な制度を使っても良いのではないでしょうか?
育休明けに退職を考えていて、いつ会社に言うか悩んでいるあなたの参考になれば幸いです。
育休明けに退職したいけどタイミングはいつ頃がいいの?
育休明けの退職する意思をいつ言うか、できることならば育児休業を延期して子供が2歳になるまで育児休業を取れたタイミングで退職するのが、金銭的にはたすかりますよね。
退職を決めたものの、少しでも働くことで会社に恩返しをする事にも繋がるので、復帰して上司に相談しながら少しの間働く、というのも良いのではないでしょうか。
ひと昔前までは、女性の利用が大半を占めていた育児休業制度ですが、男性も取得しやすくなっているのはご存じでしたか?
ここからは育児休業制度について、もう少し詳しくお話しします。
育児休業制度とはなに?
令和3年の6月1日に育児・介護休業法に改正されて、令和4年の4月1日に段階的に施行されています。
- 男性の育児休業の取得促進のため、出生直後の柔軟な育児休業の枠組みの創設(令和4年10月1日施行)
- 育児休業を所得しやすい雇用環境の設備、妊娠や出産の申し出をした労働者に対しての意思確認の義務付け(令和4年4月1日施行)
- 育児休業の分割での取得(令和4年10月1日施行)
- 育児休業を取得する状況の公表の義務付け(令和5年4月1日施行)
- 有期雇用労働者の育児や介護取得要件の緩和(令和4年4月1日施行)
令和4年からは男性が育児休業が取りやすいように、改正されています。
育児休業給付金が支給される!
育児休業給付金は雇用保険から支給されるため、雇用保険被保険者でなければ、給付金を受け取ることが出来ません。
育児休業前の2年間に就業日数(賃金支払基礎日数)が、11日以上の月が12か月以上働いている事。
12か月無くても時間数80時間以上働いている月が12か月以上あれば、受給する事ができます。
- 育児休暇対象者は男女を問うことなく支給される
- 育児をする子供は実の子・養子は問わない
- 期間雇用社員も支給の対象となる
しかし、育児休業給付金を受け取れない条件もあります。
休業取得する時に退職をすると決めてしまっている場合は給付金を受け取ることは出来ません。
育児明けに退職するタイミングはそれぞれ違いますが、育児休業に入る前に決めてしまうのは、少しもったいない気がしますね。
育休明けに退職して失業保険は貰えるのか解説します
育休明け育児休業給付金をもらった後、すぐに会社を退職し時に失業保険(失業手当)を受け取ることはできます。
失業保険(失業手当)は退職直前の6ヶ月間の給料を基に計算されます。
育児休業給付金を貰っている間の失業保険(失業手当)なので、少ししか給付されないと思っていませんか?
育児休業に入る直前の6ヶ月間の給料で計算してくれるので極端に育休明けの退職でも失業保険(失業手当)が少なくなってしまうことはありません。
つまり育休明けに復帰して6ヶ月働いてから退職をした場合の方が失業保険(失業手当)の支給額が少なくなる可能性が高いと言った感じですね。
育休明けの退職にはさまざまな理由がある
育休明けに退職をする理由は様々です、転職を考えている人もいます。
中には復帰した後、居づらくなって退職を考えるといったケースもあります。
- 保育園の空きが見つからない
- 長時間の仕事ができなくなり役職から降ろされる
- 働いている会社に時短制度がない
- 勤務時間が短くなり金銭的のこと
- 保育園や引越しなど時間が合わない
- 雇用保険に入っていないので育児休業給付金が受けられない
育休明けの退職の理由として、正直な話出来ればお世話になった会社なので、後腐りなく退職したいものですよね。
育休明けの退職をしっかりした理由があっても認めてくれない会社もあれば、逆に辞めてもらうように部署を移動させるようなひどいことをする会社もあります。
生涯年収、育児休業給付金、失業保険(失業手当)などをしっかり理解し、生まれてくる子供にとって1番良い方法を選びたいですね。
育休明けに退職した後はいつからパートで働ける?
育休明けに退職してパートでの仕事に転職をしようと考えているあなたに、転職活動をする際の保育園確保のタイミングとスケジュールを紹介しますね。
- 4月~8月ごろには保育園の情報を集めて、検討する
- 9月~12月ごろ保育園の申し込み
- 1月~2月ごろ保育園の決定をして転職活動を始める
育休明けの退職からパート仕事がしたいことを職業安定所に理解してもらわないと失業保険(失業手当)は支給されません。
自己退職になるので失業給付までには3ヶ月かかります。
失業手当をもらうには失業認定が必要になりますが、失業認定を取得するのは難しくありません。
職業安定所が定めるルールの通りに就職活動をしていれば認められますよ。
まとめ
- 育休中でも育休明けでも通常通りの退職と同じように退職する事ができる
- 退職を決めても、少しでも働くことで会社に恩返しができる
- 短時間勤務制度を使う事もオススメ
- 育休明けに退職して転職を考えても失業保険は貰える
- 育休明けに退職も転職も子供のスケジュールを考える
育休明けの退職は様々な理由がありますし、いつ言うかも悩みます。まだまだ男性が育休を気持ち良く取れる状況でも無いのが現実です。
お母さんばかりが退職をしたり育児に奮闘するとかではなく、育休明けのお母さんが働きやすい環境であれば、いつ言うかなんて悩まなくても良いのではないでしょうか。
育休明けの退職をいつ言うにしても、周りの方々の理解があり、気持ちよく退職ができる世の中になるといいなと思います。
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