洗髪後の髪の毛を乾かす為に使うドライヤーは今や生活必需品ですね。
そのドライヤーが急に冷風しか出ない!こんな事になったらショックですよね…。
ドライヤーの冷風しか出ない原因はいくつか考えられます。
その原因によっては、対処することで改善される事もあるし、修理や買い替えになる事もあります。

え〜っ!修理?買い替え? 対処して直ってくれないかなぁ!?
できるなら、修理や買い替えをせずに直って欲しいものですよね。
ドライヤー内部や吸い込み口、吹き出し口にほこりがたまった事が原因で冷風しか出なくなったとしたら、自分でほこりを取り除けば改善されます。
他の原因として考えられるのはドライヤー自体の故障です。故障の場合は修理や買い替えになります。
では、ドライヤーの冷風しか出ない原因を詳しく説明していきましょう。
ドライヤーが冷風しか出ない原因がほこりの場合


ドライヤーが冷風しか出ない原因はほこりや故障って言ってたけど、具体的にどういう事?
ドライヤーが冷風しか出ない原因はこれらです。
- ほこりが溜まってドライヤーの本体が熱くなり、過熱防止サーモが作動
- 温風・冷風切り替えスイッチの故障
- ヒーターの寿命
- 温度ヒューズの溶断
これらの原因で、自分で対処できるのはほこりで過熱防止サーモが作動した場合です。
まずはこれが原因かどうかを確かめてみましょう。
ほこりにより過熱防止サーモが作動した場合の対処
ほこりがドライヤーの内部や吸い込み口、吐き出し口に溜まってしまうと、温風がドライヤー内部にこもってしまいます。
そうするとドライヤー内部が熱くなり、過熱防止サーモが作動します。
過熱防止サーモとは
ドライヤーが高温状態になるとやけどや発火の危険があります。それを防ぐ為に一定の温度を超えると作動する安全装置です。
過熱防止サーモが作動するとドライヤー内部を冷まそうと冷風しか出ない状態になってしまうのです。
このほこりが原因の場合は、ほこりを取り除いてドライヤー内部の温度が下がればまた温風が出るようになります。

そうなんだ!さっそくやってみよう!ほこりってどうやって取り除くの?
準備する物
歯ブラシ(使い古しでOK)・掃除機
- 吸い込み口の掃除
ドライヤーの後部の網目のほこりを歯ブラシでかき出し、内部のほこりも掃除機で吸い込む。
- 吹き出し口の掃除
ドライヤーの先端のカバーを外すと吹き出し口にも網目があるので、冷風モードで風を出しながら歯ブラシでほこりをかき出す。
※この時に中を覗き込むと出てきたほこりが目に入るので、覗き込まないようにしましょう。
こうしてほこりを取り除いた後に温風モードでスイッチを入れてみましょう。
これで温風が出れば、ほこりで過熱防止サーモが作動した事が原因だったと思われます。
今後も同じ事にならないよう、月に一回くらいはほこりを取り除くお手入れをするようにしましょう。
ドライヤーが冷風しか出ない原因が故障の場合は寿命?

ほこりを取り除いても冷風しか出ない場合は故障が考えられます。
<温風・冷風切り替えスイッチの故障>
温風と冷風の切り替えスイッチが故障すると、冷風しか出ない状態になったり、逆に温風しか出なくなったりする事があります。
自然に直ることはありませんので、修理か買い替えになります。
<ヒーターの寿命>
ドライヤーは内部のヒーター部分の電熱線が熱を生み出して温風を出しています。
このヒーターの寿命が近づくと熱が作れずに冷風しか出ない状態になってしまいます。
ヒーター部分の交換が必要になりますので、修理に出すか買い替えになります。
<温度ヒューズの溶断>
温度ヒューズとは、電気機器の内部温度が一定以上に上がると溶断して(溶かして切って)過熱を防ぐ装置です。
過熱防止サーモと同じような働きですが、こちらは溶断してしまうので、復旧することはありません。
これも、ほこりによって内部に温風がこもる事が原因の場合があります。
修理に出すより買い替えた方が良い?
どの故障の場合も、自分で修理をするのは難しいし危険です。修理する場合は修理業者に依頼した方が良いのですが…。

修理に出すなら、買い替えた方が良いかもしれません!
修理に出す場合、部品代、修理代、技術料などいろいろな料金がかかるので結構高くなってしまいます。
まず購入時の保証書を確認し、修理の保証を見てみましょう。
修理保証期間内でしたら、保証の範囲内の修理かどうか販売店かメーカーに確認してください。
修理保証がない場合は買い替えた方が安く済むかもしれません。

ほこりをとっても改善しないから寿命と考えて買い替えかな?そもそもドライヤーの寿命ってどれくらい?
ドライヤーの寿命はだいたい3〜4年です。使う頻度、使い方、しまい方によっても変わってきます。
他の寿命のサインもあるので、このような場合も買い替えましょう。
- 異音、異臭(こげ臭いなど)がする
- ドライヤーの本体やコードが異常なくらい熱くなる
この症状が出ているのに使い続けると、発火する可能性もあるので気をつけましょう!
寿命を長持ちさせる使い方をしよう

ドライヤーの寿命は使い方やしまい方によるって言ってたけど。どういう事?
ドライヤーを長持ちさせる為には、普段からの使い方やしまい方が大事です。
<月に1回はほこりを取る>
上記の通り、ほこりでドライヤー内部に温風がこもると冷風しか出ない状態になります。
そういう状態になるという事はドライヤーに負担がかかるし、故障に繋がる事もあるのでほこりが溜まらないようにお手入れをしましょう。
<髪から20㎝は離して使う>
ドライヤーを髪に近づけて使用すると、ほこりが溜まった状態と同じく空気の通りが悪くなり、ドライヤー内部に温風がこもりやすくなります。
髪自体も痛みやすなるので、ドライヤーと髪は20㎝は離して使いましょう。
<コードを本体にグルグル巻きにしておかない>
ドライヤーをしまう時、コードを本体にグルグル巻いてしまっていませんか?
本体にグルグル巻いた状態でしまっておくと、コードの根本が折れたり、コードがねじれたりしてコード内で断線してしまうことがあります。
断線すると電気が通らず使えなくなってしまうので、コードをグルグル巻きにしてしまうのはやめましょう。
ドライヤーをしまう時は、コードは軽く束ねてしまってくださいね。
<最後に冷風を使ってドライヤーを冷ます>
特に長時間使っているとドライヤー本体が熱くなってくるので、最後に冷風を使ってドライヤーを冷ましてあげましょう。
こうする事でドライヤーにも良いし、髪にも良いのです。髪にも良い理由は次で説明しますね!
ドライヤーの冷風の意味って?

ドライヤーの冷風って、どのような意味があるか知っていますか?

夏の暑い時の扇風機代わりかな(笑)
そんな使い方しかしてなかったら、もったいないですよ(笑)
ドライヤーの冷風には大事な意味があり、上手に使う事ででツヤツヤの髪になれるんです!
キューティクル引き締める
髪の毛の表面はキューティクルがうろこ状に髪の毛を覆っていて、外からの刺激、紫外線、乾燥などから髪の毛を守っています。
キューティクルは濡れると柔らかくなり、開いたり剥がれたりしやすくなります。
洗髪後にドライヤーで温風を当てると更にキューティクルは剥がれやすくなってしまいます。
そこでドライヤーの冷風の出番です!温風で8割ほど髪の毛を乾かした後に冷風を当てるとキューティクルを引き締めてくれるんです!
このような使い方でキューティクルを引き締め事ができ、髪の毛に必要な水分を保って潤いのあるツヤツヤな髪の毛になります。
ドライヤーの温風の熱によるダメージを軽減させる
ドライヤーの熱はどうしても髪の毛を痛めてしまいますので、長時間の温風の使用はしない方が良いです。
「温風で8割ほど乾かす」と説明したのは長時間の使用を避ける為でもあるんです。
ここで、ドライヤーの熱によるダメージを軽減させる乾かし方を紹介します。
- 濡れた髪をタオルで優しく包んで、水分をしっかり取る(濡れた髪は特に痛みやすいので、タオルでゴシゴシこするのはNG。また、水分が残っているとドライヤーをかける時間が長くなる)
- ドライヤーの温風を一箇所に当てないように揺らしながら、最初は髪の根本の方から毛先の方へ、8割くらい乾かす
- 冷風に切り替え、同じように揺らしながら冷風を当てる
※温風も冷風もドライヤーと髪の毛の間隔は20㎝くらいあけましょう
最後に冷風を使って乾かすことで、髪の毛にとってはキューティクルを引き締め、ドライヤーにとってはクールダウンになります。
また、最初に温風で乾かす時から温風と冷風を交互に当てると、髪もドライヤーも熱くなりすぎず、適度な温度で乾かせます。
スタイリングを長持ちさせる
髪の毛はケラチンと呼ばれるタンパク質でできていて、このケラチンは熱すると柔らかくなり、冷やすと固まる性質があります。

髪の毛をスタイリングする時は、この性質を利用するんです!
最初は温風でスタイリングし、次に冷風で冷やして固めるとスタイリングがバッチリ決まり、更に長持ちします!
夜の洗髪後に上記のように乾かしながらスタイリングしておくと、寝癖もつきにくくなり、朝のスタイリングが楽になりますよ!
このようにドライヤーの冷風を上手に使うことは、髪の毛にもドライヤーにも優しく、大事な意味があるんです。
ドライヤーの冷風だけで乾かすのはNG

ドライヤーの冷風がそんなにいい事づくめなら、扇風機代わりと言わなくても冷風だけで乾かせばいいんじゃない?
夏は特に暑いし、ドライヤーの冷風だけで乾かしたいのはヤマヤマですが、色々なデメリットがあるのでやめた方がいいですよ!
<乾くまでに時間がかかり痛みやすくなる>
冷風だけだとどうしても乾くまでに時間がかかってしまい、温風ほどではなくても電気代がかかりますし、時間がもったいないです。
乾くまでに時間がかかるとその分濡れた状態で髪を触わる時間も長くなり、髪が傷んでしまう事もあります。
<乾き残すと菌が繁殖しやすくなる>
乾くまでに長い時間がかかると、「もうこれくらいでいいや!」と、まだ乾いてなくても終わりにしてしまいたくなりませんか?
また、冷風だけだと水分が飛びにくいので、乾いたと思っていても水分が残っている事があります。
頭皮に水分が残ってると菌が繁殖しやすくなり、その菌が抜け毛やニオイの原因になってしまいます。
<頭皮の血流が悪くなる>
冷風をずっと当てていると、頭皮が冷えて血流が悪くなる可能性があります。
頭皮の血流が悪くなると髪に栄養が行き渡りにくくなり、抜け毛が増えたり健康な髪が生えなくなったりしてしまいます。
このような事があるので冷風だけで乾かすのはやめた方が良いのです。
あくまでもドライヤーの冷風は、温風の後に使うからこそ効果を発揮できるのです!

でも、今は冷風しか出ない状態なんだけど、どうしたらいい?
今現在、ドライヤーが冷風しか出ない場合は仕方ないので冷風で乾かすしかないですよね。
そんな時は、上記の『ダメージを軽減させる乾かし方』のようにしっかりとタオルドライをして、なるべく乾きやすい状態にしてから冷風を当ててください。
頭皮が冷えすぎてるな、と感じたら、乾燥後に頭皮のマッサージをして血流を良くしましょう。
そして、なるべく早くドライヤーを買い替えか、修理に出しましょう。
まとめ

- ドライヤーが冷風しか出ない原因がほこりによって過熱防止サーモが作動した場合は、ほこりを取り除けば改善される
- 故障により冷風しか出ない場合は、修理か買い替えになる
- 故障によって冷風しか出ない原因は、温風・冷風切り替えスイッチの故障、ヒーターの寿命、温度ヒューズの溶断などがある
- 修理は自分で行うのは難しいし危険なので、業者に依頼した方が良い
- 修理の保証がない場合は、修理より買い替えた方が安く済むかもしれない
- ドライヤーの寿命は、使う頻度、使い方、しまい方にもよるが、だいたい3〜4年
- 異音・異臭がする、ドライヤー本体やコードが熱くなる場合は寿命と考えて買い替えたほうが良い
- ドライヤーの寿命を長持ちさせる使い方は、月1回ほこりを取る、髪から20㎝離して使う、コードをグルグル巻きにしない、最後に冷風を使ってドライヤーを冷ます
- ドライヤーの冷風の意味は、髪のキューティクルを引き締め、髪のダメージを軽減させて、更にスタイリングを長持ちさせてくれる
- 最後に冷風を使う事は、髪にもドライヤーにも優しい
- 冷風だけで乾かすと、乾くまで時間がかかるし、乾き残ししやすくなり頭皮に菌が繁殖して抜け毛・ニオイの原因になるし、血流が悪くなる事があるのでやめた方が良い
- 仕方なく冷風だけで乾かす時は、しっかりとタオルドライをしてから冷風を当てる
ドライヤーの冷風ってなんだか地味な存在で使わない事もあるかもしれません。
しかし、ツヤツヤしたきれいな髪になるために必要な機能なんです!
そんなドライヤーの不具合を防ぐためにも、日頃からドライヤーのお手入れをしましょう!
そして冷風を上手に使ってきれいなツヤ髪を手に入れましょう!
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