賃貸に住み始めた時は綺麗だったはずの壁紙。引っ越しが決まり退去の日が迫ったある日、ふと壁を見てみると…。

うわぁ!壁が画鋲の穴だらけだー!!
このような経験ありますか?私はありました…。
最初は気をつけていたのに、カレンダーはないと不便だからと貼ると、それを見た子どもが自分の描いた絵を貼り始め、どんどん画鋲の穴だらけに!
焦って調べてみると、なんと自宅にある、アレで画鋲の穴埋めができるじゃありませんか!
まさかどこの家庭にもあるアレで賃貸の画鋲の穴埋めができるなんて!
試しにすぐにやってみたら、しっかり穴埋めできてきれいな壁紙になり、気持ちよく退去することができました。
そのアレとは何なのか?更に、賃貸の画鋲の穴埋めは原状回復が必要なのか?画鋲に代わる物はあるのか?などご紹介します!
賃貸の画鋲の穴埋めはコレでできる!

さて、自宅にあるもので賃貸の壁紙の画鋲の穴を埋めていきましょう!
どの家庭にもあるアレとは、実はコレらなんです!
- ティッシュと爪楊枝
- 歯磨き粉
皆さんの家庭にありますよね?でもそれぞれどのように使うのでしょう?順番に見ていきますね!
ティッシュと爪楊枝
ティッシュの端を手でちょっとちぎったものを使います。

1つの画鋲の穴に使うのはほんのちょっとです。(これでも多い)
さぁ、それではコレらで穴を埋めていきますよ!

1.ティッシュの端をこより状にします

2.こよりの先端を画鋲の穴に入れます

3.爪楊枝で穴にティッシュを詰め詰めします

4.穴が埋まったら、少しティッシュが出るくらいに残して切ります

5.表面を整えます

これで画鋲の穴埋め完了です。簡単ですよね?どこに穴があったかわかりません!

私の家のように凹凸がある壁紙なら更に目立たなくなります。
1のこよりは、作らないでそのまま入れてもいいですが、個人的にはこよりにした方が入れやすかったです。
もしこよりがやりずらい場合は、そのままやってみてください。
歯磨き粉
こちらもどの家庭にもありますよね。ただし、白い壁紙に使用できるのは白い歯磨き粉です。
1.歯磨き粉を少量指に取る

2.画鋲の穴に歯磨き粉を埋める

3.表面を整え、残った歯磨き粉を拭き取って完了!

早いですね!よーく見ないと分からないくらいになりました。

本当だ!ティッシュも歯磨き粉も簡単だけど、どっちでやってみようかな?
個人的な感想としては、ティッシュの方が仕上がりは良かったです。
しかし、その仕上がりは壁紙の種類にもよると思います。
歯磨き粉はそれだけでできるし簡単ですが、手に付くし壁も拭かないとベタベタするのが難点です。
でも人それぞれなので、やりやすい方法でやってみてください!
これらの画鋲の穴埋め方法はとても簡単で、家庭にある物でできるのがいいですね!賃貸の壁紙の救世主です♪
100円ショップの穴埋め商品も使ってみた
もちろん100円ショップにも画鋲の穴埋めをする商品はあります!
DIYのコーナーに行ってみるとありました。どんな感じか、購入してこちらも使ってみました。

使い方は簡単!チューブの先から直接穴に入れ、ヘラ(この商品にはついてないので、自分で準備)で整えます。すっかり乾くまで1日待つと…。

100円ショップの穴埋め剤もしっかり穴が埋まって分からなくなりました!これも便利ですね!
きちんとキャップを閉めておけば半年は使えるそうなので、また穴を開けてしまった時にも使えそうです。
壁紙の色が白以外の場合

うちの壁紙は白じゃないんだけど、これらは使えないよね?
上記の方法は、どちらも壁紙の色が白の場合です。では白以外の壁紙はどうしたらいいのでしょう?
自宅にあるものでは難しくなりますが、ホームセンターなどで白以外の壁紙の穴を埋める商品もありますのでご安心ください。

もちろんネットショップでも様々な物があるので探してみてくださいね。
色が数種類セットになってるものから、一色ずつで売ってる物もあります。だいたい300~800円位で買えると思います。
賃貸の画鋲の穴は原状回復しなくても良い?


そもそも賃貸の画鋲の穴って原状回復するために埋めなきゃないの?友達で埋めなくても大丈夫って言ってる人もいるけど…。
ここまで、自宅にある物や専用の道具で賃貸の壁紙の穴埋めの方法を説明してきましたが、そもそも必ず埋めなきゃないものなのか?
ここで賃貸の原状回復についてお話しします。知識として知っておきましょう!
賃貸物件では退去するときに原状回復義務を果たさなければなりません。
原状回復とはなんなのでしょう?国土交通省が出している「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」というものがあります。
その中では、原状回復についてこのような事が書いてあります。
入居者の故意や過失、注意を怠った事や通常の使用を超えるような使用による傷や汚れについて復旧する事
わざと傷をつけたり、気をつければ防げた傷や汚れ、通常ではない使い方をしてつけた傷や汚れは退去時に元に戻さなければならないという事です。
自分で元に戻せない場合は、その元に戻すための修繕費を支払わなければなりません。
賃貸契約した際に敷金を支払っていればそこから支払われますし、それで足りない場合は追加で支払う事になるかもしれません。
そして続いて原状回復しなくても良い事についてこのようにも書いてあります。
通常生活で誰が住んでも同じようにできる傷や汚れ、経年劣化と言われる時間の経過により自然発生する傷や汚れはこれに含まれない
画鋲を刺した時にできる穴は、日常生活の範囲内とみなされ原状回復の対象にはならないようです!
画鋲よりもっと穴が大きくなる釘やねじ穴については、下地ボードの張り替えが必要になることもあり、アウトになります。
しかし!これはガイドラインであり法的効力はないようなので、賃貸における画鋲の穴についてはあくまでも貸主との契約内容が優先されるようです。
まずは入居時に交わした契約内容をよく確認してみましょう!
更に画鋲の穴以外の例についても書いておきます。
<入居者の負担になるもの>
- ガスコンロ置き場や換気扇周りの油汚れ、すす
- 結露を放置して拡大したカビ、シミ
- タバコ等の臭い、ヤニ
- 落書き等の故意による汚れ
- 飼育しているペットによる柱等の傷、汚れ
<大家さんの負担となるもの>
- テレビ、冷蔵庫等の後部背面の黒ずみ(電気ヤケ)
- エアコン(借主所有)設置によりできた壁のビス穴、跡
- 日焼けなど自然現象によるクロスの変色
- 家具の設置でできた床やカーペットのへこみ、設置跡
ちなみに壁紙についていうと、6年以上住んでいた場合は、穴があるかどうかに関わらず壁紙を張り替えるようですが、その修繕費用はほぼ無料になるそうです。
壁紙の価値は新品から使用して6年くらいだといわれているからです。
(これも長い釘などで壁紙の裏の下地ボードが傷ついている場合は、下地ボードの補修費用は掛かります)
これから賃貸に引っ越す時は、画鋲の穴も含め、原状回復や修繕費の負担についてなどもよく確認しながら契約しましょう!
そうすれば退去時に慌てることなく退去できますね!
賃貸で画鋲の代わりに使える物とは?


じゃあ次の賃貸では一応画鋲を使わないで生活しようかな?でも写真を貼りたいしなぁ…。代わりになるような物ってある?
そうですよね!賃貸だから画鋲で貼らないようにって思っていても、写真やカレンダー、ポスターなど貼りたい物って結構あるんですよね。
そんな時に画鋲の代わりに使える、画鋲よりも穴が小さく目立たないものをご紹介します。
ホチキスやタッカー
え?ホチキス?文房具の?と思われるかもしれませんが、そうです。文房具のホチキスです。
ただし、壁に使えるのは180°開けるタイプのホチキスになります。開いて壁に針を押し込みます。
意外に画鋲代わりに壁にも使えるんですよ。そして画鋲よりも圧倒的に針の穴が小さい!

ホチキスの方はよく見ないとわからないくらいです!
タッカーは、木工や建築用工具で、布や網状のものを貼り付けたり、薄い木材にも使えます。最近では自宅のDIYで使われる事も多いのではないでしょうか?
大きいホチキスのような物ですが、ホチキスは針の先端が折れ曲がって固定しますがタッカーは針がコの字になったまま刺さって固定します。
タッカーには針の太さはいろいろあり用途に合わせて選べます。針が大きいほど抑える力は強いですが、その分穴の大きさは大きくなります。
しかしホチキスも紙以外でも使える賃貸の強い味方なんです!
棚など重い物を壁に固定する『壁美人』という工具があり、これはホチキスで固定して壁に棚を作れるし、テレビを壁に固定する事もできるようです。
文房具としてだけでなく、いろいろ使えるホチキスですが、使用する際は針を自分に刺さないように気をつけてくださいね。
私は指に刺してしまった事がありますが、針は細くてもすごく痛かったです(涙)
壁に使う際は開いて使用するので、開いたまま放置しておくと危険です!気をつけましょう!
針が細いピン
画鋲代わりに使える、針が細いピンをご紹介します。
<虫ピン>
虫ピンは本来は昆虫の標本を作る際に使用するピンですが、針が細く刺した穴が小さいので賃貸でのDIYに使われる事も多いようです。
絵や時計、フックなどの留め具として使用すれば小さな棚なども固定できるようです。
細い釘状の物なのでハンマーを使って刺した方が刺しやすいです。
たくさん入っていて安価なのも嬉しい商品ですね。
ホームセンターや100円ショップで取り扱いがある所があります。
<ニンジャピン>
このニンジャピンは、一見普通のプッシュピンに見えて、驚くほど刺した穴が目立ちません。
V字型の断面をしたピンが、刺した穴を目立ちにくく、更にしっかりと留めてくれるんだそうです。
ただし、15個入りで880円位とちょっとお高めであるのが気になるところです。
ハンズやロフトで販売されているようですが、置いてない場合もあるので、ネットショップ購入が確実だと思います。
<無印良品の針が細い画鋲>
こちらも刺した穴が目立ちませんし、12個150円くらいと比較的安価なのが良いですね。
ニンジャピンと比べても穴は目立たないですが、ニンジャピンより少し針が細くて短め。
紙などを留めるのは充分ですが、少し重みがある物は落ちてしまう可能性があります。
そういう物にはニンジャピンを使う、など使い分けをした方がいいかもしれません。
<100円ショップの細い針のピン>
ダイソーの「スリムな針のプッシュピン」やセリアの「ピン跡が目立たない極細針」など、100円ショップからも穴が目立たないピンは販売されています。
これらも普通の画鋲より確かに穴が目立ちにくく、何より安価で入手しやすいのが100円ショップ商品の良い所ですよね!
刺さずに貼ってきれいに剥がせる商品
どうしてもピンなどの穴はもうあけたくない!でもポスターは貼りたい!という場合は、画鋲の代わりに貼って剥がせるタイプの商品で貼る方法もあります。
<ひっつき虫>
絵やポスターなどの軽い物を貼る際に、粘着剤をちぎって揉んだものを四隅に貼りつけて使います。
ゆっくりと丁寧に剥がせば壁紙を傷つけずにはずせますので、貼り直しもできます。
一か所使う分を1山として、55山入りで300~400円くらいとお手頃価格でです。
<コマンドタブ壁紙用>
3Mから出しているこの商品も壁紙に貼って剥がせる商品です。
しっかり貼れて、サイズごとに耐荷重も違うようなので、用途に合わせたサイズを選べます。
SSサイズ(12×30㎜)耐荷重100g24枚入りで300円弱位です。他、サイズや枚数など様々あります。
以上が賃貸で画鋲の代わりに使える商品の例になります。用途や使い勝手、価格など、それぞれ合う商品を使ってくださいね。

こんなにいろいろ方法があるんだね!これで賃貸でも壁を飾ったりして楽しめるね!
まとめ

- 賃貸の壁の画鋲の穴埋めは、どこの家庭にもあるティッシュと爪楊枝、または歯磨き粉で可能
- 専用の穴埋め剤も簡単に穴埋めできて、壁紙の色に合わせた穴埋め剤もある
- 国交省の原状回復のガイドラインでは、原状回復とは、わざとや気をつければ防げたもの、通常以上の使用による傷や汚れを復旧することである
- 画鋲の穴は日常生活の一部と捉えられ原状回復の範囲には入っていない
- 画鋲の穴以外でも、通常の生活による傷や汚れ、経年劣化によるものは原状回復の義務はない
- ガイドラインでは原状回復の範囲に入っていなくても、貸主との契約が優先されるので契約内容の確認をする
- 画鋲の穴以外の原状回復や、修繕費が入居者の負担になるかどうかの基準も確認しながら契約すると退去時に慌てなくて済む
- 画鋲の代わりになるものとしては、ホチキスやタッカー、虫ピン、ニンジャピン、無印や100円ショップで出している針が細いピンが穴が目立たない
- 画鋲で刺さずに、ひっつき虫やコマンドタブのような貼ってきれいに剥がせる商品で貼る方法もある
賃貸でただ生活するよりも、快適に過ごすために壁に飾ったりDIYしたりして暮らすことは必要なことだと思います。
しかし退去時に、いくらいなくなるからといってやりたい放題のまま退去する訳にはいきません。
穴をあけてしまったら対処をする、そもそもあけないように工夫をする、などしてこそ快適な生活になると思います。
原状回復と契約の正しい情報を確認しながら、「立つ鳥 跡を濁さず」で、気持ちよく退去しましょう!
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